先輩のアドバイスは新鮮で有益

最高のアドバイザーとは?

就職活動は自分一人の戦いです。周りはライバルだらけ。もちろん友人らから情報収集を行うことは大切です。ただし、内定に繋がる情報は得にくいでしょう。

なぜなら、聞く相手が内定をもらっているような状況であれば聞く価値がありますが、準備の段階でそのような状況になることは少ないでしょう。

情報を同じ就活を行っている友人などから聞いても志望する企業の採用はどんどん進んでいます。ですので、友人にアドバイスを求めて何か情報を聞いてもそれほど有益ではないと言えます。

ただ、志望する同じ企業をすでに受けて、自分も受けるのなら聞いても良いでしょうが、同じ就職活動初心者の状態で有益なアドバイスがもらえるかはわかりません。

ここで整理しておきます。

  • 友人、就職活動で知り合った仲間など
    • 社会人の立場でのアドバイスは難しい
    • 他に受けた企業の情報は聞かせてもらえる
  • 内定者
    • 志望する企業と同じであれば情報としては是非とも収集したい
    • 同じ時期の就職活動のため、聞けるタイミングが遅い
  • 学校の先輩(OBやOG)
    • 志望する企業や同じ業界であれば有益
    • 1つ上の先輩であれば情報も新鮮で有益
  • 学校のキャリアアドバイザー・就職課、教授など
    • 就職活動全般、社会人としてのアドバイスはもらえる
    • 面接など実際のアドバイス信頼性に欠ける
  • 第三者の就職アドバイザー
    • 私のようなリクルーター経験者で独自にアドバイスをしている人物もひとつの選択肢です
    • アドバイス経験が豊富で客観的なアドバイスが可能
  • リクルーター
    • 内定に結びつくアドバイスがもらえる
    • 原則、企業リクルーターのため自身が志望する企業以外の学生にはアドバイスできない
  • 企業の面接官・人事
    • 面接官が所属する企業以外であれば内定に結びつく直接的なアドバイスがもらえる可能性がある
    • 面接官・人事と人脈を持つのが困難

上記で下にいくほど、距離は遠いですが、情報源は確かでしょう。しかし、距離は遠いですし、聞けそうにありません。

そこで、アドバイスを求める相手は現実的なところを考えて学校の先輩が良いでしょう。特に去年就活したなど近い先輩が良いです。

リクルーターも良いですが、志望する企業と自分の大学・学校によってはいない可能性がありますので、ここでは先輩方に聞くのが妥当です。すぐに就職していなくなるわけではありませんので聞けると思います。

できるだけ、内定をもらっている人、自分の志望する企業が近い業界を受けた人に聞いてみましょう。

リーマンショックのような状況で一気に激変することは稀ですので、去年の情報でも有益な情報になると思います。

特に志望する企業から内定をもらったといった情報があれば、どう面接に臨んだのか、エントリーシートはどうかなど聞くことが可能です。

積極的に大学、専門学校、高校などの人脈を利用しましょう。できるのにやらないのはもったいないです。新卒は生涯で1回です(最近は新卒3年目までは新卒扱いになるようです。)。

学校の先輩から生の声が就職活動の大きなアドバイスとなり、あなたのアドバンテージになりえます

もちろん、大学の就職課や教授のアドバイスも聞きましょう。

なお、私のようにリクルータとしても活動していた場合はさらに有益な情報をもたらしてくれるでしょう。特に志望している企業のリクルータならなお更です。

就活は情報収集がどれだけ出来たかというのも勝因の一つになります。

牧村 和慶

牧村 和慶Kazunori Makimura

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株式会社Crepas 代表取締役
大学院卒業後、複数の大手企業から内定をもらい、大手電機メーカーへ就職。大手通信企業を顧客としてSEや営業として従事。リクルーター活動経験をいかし、IT分野、情報システム企業専門の就活相談ポータルサイト「就活相談室」を立ち上げる。朝日新聞社より、親が就活に介入することについて取材を受けるなど、就活を控えた学生の親御さんからの相談も数多く受けている。

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