SEの役割とポジション
IT企業といえばイメージするのがSE(システムエンジニア)ですね。学生のときにはアルバイトやインターンシップなどしない限り、どんな仕事をやっているのか分からないことも多いと思います。
学生がイメージするのは、パソコンに向かって日々プログラムを書いているとか、サーバをいじっているとか、システム屋さん?パソコンのことならお任せ?などと想像している方が多いですね。
最近ではSEという言葉自体、ソリューションエンジニアなどと呼ばれることも多いですね。
実際の仕事、役割やポジションはどうなっているのでしょうか。私自身、SE(システムエンジニア)として入社しましたので、実体験なども交えてお伝えいたします。
SEとは、私の言葉で一言で言うと、
お客様の課題を見つけ、その解決策を示し、必要なシステムを開発指揮する人
と考えています。イメージつきますか?以下に簡単な例を出します。
ある電気屋さん店長がいます。
その店長は在庫管理で悩んでいました。紙の在庫管理表で管理しているため、入荷を指示するタイミングがいつも遅くなっており、お客様に品切れと伝えることが多く、売るタイミングを逃していました。
そこで、店長は●●株式会社のSEに解決策が無いか相談しました。
そのSEは在庫管理体制が人手でやっていることが課題だと判断し在庫の管理が可能となるシステムを提案しました。
そのシステムは入荷タイミングをこれまでの実績から教えてくれるものでした。
早速、SEはそのシステムの開発をプログラマーとともに着手しました。
SEはプログラマーに要件とシステムの仕様、設計内容を伝え、開発イメージとスケジュールを提示します。
SEはプログラマーが作るシステムが設計した通りであるか、スケジュール納期には問題がないかを管理し、最終的にお客様に納品しました。
店長は喜んでくれました。
めでたしめでたし
という具合です。上記は一般的なSEですが、イメージつきましたでしょうか?
言いたいことは、SEはプログラマーではありません。
お客様の課題を見つけて、その解決策を考え、システムとしてどう開発すれば課題が解決するか仕様・設計を考えます。
プログラマーにそれを伝えます。計画実行のためにあらゆるパートナーを指揮します。お客様から要望があればそれを検討するなど、お客様と開発部隊(プログラマー)との橋渡しも行います。
なお、プログラムが書けなくても良いというわけではありません。
書けることが前提となってお客様の要件をシステム化できるかどうか判断したり、プログラマーの作っているものが問題ないかチェック・レビューしたりしなくてはなりません。スケジュールもうまく管理しなくてはなりません。
総合力が求められます。
お客様 ← SE(システムエンジニア) → プログラマー
SEを目指す人の就職活動のポイント
就職活動ではただSEになりたいということだけでなく、
- どんなSEになりたいのか考える
- SEとして求められていることは何かイメージする
- SEの役割とポジションを理解する
これらを考えながら就職活動の面接やエントリシートに取り組んでみてください。